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豆苗は庭に植えてはいけない?成長後の姿や水耕・土栽培のポイントを解説

植物のまめちしき

スーパーで買ってきて、お料理に使った後の豆苗。根元を水につけておくだけでまた生えてくる「再生栽培」が手軽で楽しいですよね。「この豆苗、いっそ庭に植えたらもっと大きく育つのでは?」そう考えたことはありませんか?

実は、この可愛らしい豆苗ですが、庭に植えてはいけないいくつかの理由があるのです。家庭菜園初心者さんや、食育を楽しみたい女性の方に向けて、豆苗を庭植えする際の注意点と、失敗しないための正しい育て方を、優しく丁寧にご紹介しますね。

庭植えはちょっと待って!豆苗を庭に植えてはいけない3つの理由

手軽なイメージの豆苗ですが、庭の環境はちょっと苦手です。庭植えが食用目的としてはあまり向かない主な理由を見ていきましょう。

理由1:食感が残念に…食用としてのクオリティが落ちる

室内で水耕栽培する豆苗は、シャキシャキとして柔らかい食感が魅力です。でも、庭の土に植えたり屋外に置いたりすると、育ちすぎて茎が太く固くなりやすく、残念ながら食感が落ちてしまう傾向があります。栄養価や風味も、室内で短期間で収穫する方が維持しやすいのです。

スーパーで売られているような、あの柔らかい豆苗を収穫したい場合は、お庭ではなく、室内での水耕栽培で育ててあげるのがベストです。

理由2:小さな招かれざる客!コバエを寄せ付けるリスク

豆苗を土に植えると、土が湿った状態になりやすく、これがコバエなどの小さな虫の発生源になることがあります。コバエは他の植物にも悪影響を与えたり、せっかくのお庭の衛生環境を悪化させてしまう可能性もあります。

清潔に、虫の心配なく楽しむためには、水耕栽培や密閉できるプランターを使うなど、衛生管理がしやすい方法を選んであげましょう。

理由3:繊細な豆苗には過酷?生育適温と夏の管理の注意点

豆苗は環境の変化にとても敏感です。生育に適した温度は15〜25℃といわれています。

特に日本の夏の高温・過湿や冬の厳しい寒さは苦手としています。夏に直射日光が長時間当たると、水が高温になり、豆苗が傷んで茎がだらんとなってしまうこともあります。

安定した環境で育てるのが成功への近道になります。夏場はクーラーの効いた涼しい環境や、レースのカーテン越しに置いてあげてくださいね。

そもそも豆苗って何?大きく育てると「えんどう豆」になるまでの秘密

そもそも豆苗とは、えんどう豆(エンドウ)の若芽のことなのです。このまま収穫せずに育て続けると、お馴染みの「さやえんどう」や「グリーンピース」などのえんどう豆へと成長していきます。成長段階によって食べられる部分が変わっていくのも面白いですね。

もし「えんどう豆」として庭で育てるなら?ベストな時期と管理方法

「えんどう豆を収穫したい!」という場合は、庭植えが可能です。ただし、食用に売られている豆苗からではなく、種から育てるのが一般的です。成功のための重要なポイントをチェックしておきましょう。

土壌準備の鍵は「酸度調整」と「連作障害の回避」

  • 酸度調整:えんどう豆は酸性の土を嫌うため、植え付け前に石灰をまいて土を中和させる必要があります。
  • 連作障害:豆類を同じ場所で続けて育てると病気になりやすくなる(連作障害)ため、豆類を育てた土は再利用せず、新しい土を使うか、3〜4年経過したものを用意してください。

植え付けのベストタイミング

  • 植え付け時期:春(3月〜4月)または秋(10月〜11月)の穏やかな気温の時期を選びましょう。
  • 日々の管理:苗が育ったら、混み合わないように間引きをします。草取りや追肥(肥料を与えること)も忘れないようにしましょう。
  • 収穫のタイミング:種まきから約90〜150日後、さやがふっくらと色鮮やかな緑色になったら収穫の合図です。

やっぱり手軽が一番!豆苗の再生栽培(水耕栽培)を成功させる基本

手軽に繰り返し収穫を楽しみたいなら、やはり室内の水耕栽培がおすすめです。失敗を避けて長く楽しむための黄金ルールをご紹介します。

失敗しないための「水の量」と「カット位置」の黄金ルール

  • 水の量:豆や根がドブドブに水に浸かった状態はNGです。水が多すぎると種や茎が腐敗する原因になるため、水の量は根の先だけが浸る程度を目安に、毎日完全に入れ替えるようにしましょう。
  • カット位置:再生栽培の成功の鍵は、カットする時に一番下の小さな脇芽(成長点)を必ず残すことです。根元ギリギリで切ってしまうと、次に伸びる芽がなくなり再生できませんので注意してください。

安心・清潔に楽しむためのひと工夫と再生回数の目安

  • 衛生管理:カビや異臭、コバエの発生を防ぐため、1日1回(夏場は1日2回以上)は新鮮な水に交換し、容器や周囲を清潔に保つことが大切です。
  • 再生回数:上手に育てれば2回はシャキシャキとした豆苗が収穫できます。3回目に挑戦する方もいますが、収穫量が少なくなり、カビや腐敗のリスクが高まるため、2回までを目安にするのがおすすめです。

まとめ:豆苗ライフを最大限に楽しむために

豆苗を庭に植えてはいけないというわけではありませんが、「美味しく食べる」という目的で再生栽培を楽しみたいなら、室内の水耕栽培が断然おすすめです。

庭で大きく育てたい場合は、えんどう豆として種から栽培するなど、目的に合わせて適切な方法を選んであげましょう。今回ご紹介したポイントを参考に、あなたらしい豆苗ライフをぜひ楽しんでみてくださいね。